いこいの守・東住吉での看取り

愛・あい・大領 財津 瞳

私がいこいの守・東住吉で看取りをさせて頂いた体験を少しお話しします。

看取りに対しては職員の中には賛否両論がありました。

実際に行うまでは職員全員で何度も話し合いをし、それぞれの立場で思いを伝えるが答えはなかなか出ず、職員の大半は不安が先に頭をよぎっていて、自分の夜勤には遭遇しないでほしいと思っていたと思います。

私は病院での経験もあり、他の職員に比べると抵抗は少なかったように思います。

最初のきっかけはA氏の体調不良からでした、高齢でもあり家族様は延命治療を望んでおられず、このまま施設で馴染みの利用者様や職員に見守られ最後を向かえていただこうという事になっていたが、職員の中には反対の声もあり、最期は入院先で迎えられました。

その後、時が経ちK氏が体調不良で入院され、回復の見込みが無くなり身寄りも居ないので最後は慣れ親しんだ場所で馴染みの職員たちで看取ってあげたいという管理者の思いが職員にも通じた様で穏やかに最期を迎えて頂きました。

K氏は一旦退院して3日目のおやつ時に呼吸が突然浅くなり、脱力感があり、そのままベッドで横になられ、眠るように逝かれました。直ぐに主治医を呼び死亡確認をしていただきました。その後処置をさせて頂きながら、お元気な頃から家族のようにお世話をさせて頂いたからこそ、心をこめて最後のお別れの支度ができるのだと思いました。

その後、数名の利用者様が「いこいの守・東住吉」で多くの慣れ親しんだ人々に看取られて天国に召されました。とても貴重な体験ができたと思っています。

愛・あい・大領 財津 瞳

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